今回はコレ▼
「final E500」
今まで紹介してきた「E3000C」「VR3000 for Gaming」と同ブランド「final」のエントリーモデルとなるイヤホンです。
このイヤホンはバイノーラルサウンド向けに作られています。
それもバイノーラルと2chステレオサウンドの違いを研究して、それぞれを違和感なく再現できるようになっているとか。
今までにレビューしてきた同社の「E3000C」「VR3000 for Gaming」も同様の技術が盛り込まれていましたが、エントリーモデルでどのように発揮されているのか見ていきたいと思います。
レビューする前に注意点として、このイヤホンにはマイク、コントローラーなどの機能が搭載されていません。
なのでボイスチャットなど通話は不可です。
通話をする場合は別途マイクを用意する必要があります。
特徴
- 音響工学、音響心理学、空間音響学に基づいた音作り
- イヤーピーススウィングフィット機構
- 6.4mmφダイナミック型ドライバ—ユニット
- 選べる5サイズのオリジナルイヤーピース
1については前述したとおり。
2はイヤーピースが左右に振ることができて耳道の向きにフィットする。
3、4については製品を見ながら。
内容物
- 本体
- イヤーピース
- 保証カード
本体
ハウジングは小さい。
ドライバー(発音部分)が6.4mmと言うことで比較的小さめなのでハウジングもそれに準じたサイズ感。
イヤーピーススウィングフィット機構は▼のようにイヤーピースが左右に少し角度がつけれるようになっています。どの方向にも角度がつけられます。
あまりやりすぎるとイヤーピースが外れてしまいそう。
左右とありますがどの方向にも向けることが可能。
ケーブルの長さは1.2m
一応、標準的な長さ。PCの置き場所によっては延長ケーブルなど必要になるかも。
分岐後が約45cm、分岐前が75cm。
分岐前はツインケーブル。分岐後をまとめるクリップもあり。
接続は3.5mmステレオミニプラグ。
L字型になっています。
イヤーピース
購入時に装着されているものをMサイズとしてS/SS/L/LLの計5サイズのイヤーピースが付属しています。
イヤーピースにはfinal独自の特徴がありLRやサイズ判別が容易にできるように軸がカラーリングされていたり、軸と耳に触れる部分とで異なるシリコン素材が使用してあります。
着け心地は次で見ていきます。
装着感
圧迫感が嫌と言うほどではないが多少あります。
遮音性は思ったほど高くなく部屋に誰か入ってきても気づけるくらい。
気になったのはタッチノイズ。
この手の装着タイプには多いのですがケーブルが擦れる音が結構聞こえてしまいます。
音楽やゲームの音が鳴っていると気にならない程度。
あとイヤーピース以外に保持する部分がないので外れる不安感もあります。
実際は引っ張っても簡単には外れません。
重さは感じないので軽いと言えるでしょう。
見た目は動画をどうぞ▼
スピーカー音質
今回もコントローラー直挿しとMIXAMPで聞いてみます。
リスニングの感想も参考にお伝えしていきます。
まずはコントローラー直挿し。
全体的にフラット。足音や銃声が強調されているようなこともありません。
無駄に突出していないので聞きやすい音。
VR3000 for Gamingには及びませんが定位や空間の表現は◎
MIXAMPで聞いた場合はさほど変化を感じませんが音場感の広がりが一段上がる感じ。
音場が四角から円に変わると言ったら伝わるでしょうか。
しかし定位の良さや空間の表現は変化なくものすごく感じることができます。
つづいてリスニングですが、音質的には低音は出ているものの締まりがなく、そのせいか全体的に音の粒がぼやけるように感じてしまいます。全体的にはフラットな印象。
楽器の定位や音像ははっきり感じるので臨場感を感じることができます。
まとめ
音質的には価格相応。
ですが空間の表現はさすがです。
定位も把握できるというよりも感じることができます。
やはり音響工学、音響心理学、空間音響学に基づいた音作りというやつが深く影響しているように思います。
足音や銃声も聞こえないということはないので変に作られた音が苦手と言う方には向いていると思います。
他にもイヤホンなんてと思われる方にはお試しにぜひ使ってみてイヤホンの良さってのを体感してほしいと思います。
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